社員の独り言

小原木材ってどんな会社?どんな人が働いてるの?このページでは、小原木材スタッフによる日々の出来事などを紹介しています。

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人の技に感動

福井県の武生町にある和紙の工房にやって来た。この地は和紙の故郷と言われ1300年を遡る日本最古の産地だ。なんと立派な紙の神社がある。

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早速、制作の現場を覗いてみた。山間にはまだ残雪があり寒さを感じる中、ほぼ九割方が水仕事だ。雁皮、みつまた、楮と言った植物原材料を煮込んで柔らかく解し、水の中で、丁寧に表皮やゴミを手で取り除く。とろろ葵などトロミを加え畳み一枚位の大きさのものを二人で漉きあげていた。

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手前に、漉いたものを一枚づつ綿布に挟み何十枚と積み上げられている 。

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この後、一枚づつ板に張られ乾燥して出来上がりだ。50人ほどのこの工場は殆どが手作業だ。続いて人間国宝の市兵衛さんの工場に訪れた。こちらは夫婦二人で制作している。タイミングよく漉いている所へ伺った。漉き音が、チャッポン チャッポンとリズミカルに奏で、なんと、音だけ聴きに来る人がいるそうだ。木版画用の楮和紙を漉いていたが、時折手を休めて、トロミの付け方や漉き方など、教えていただいた。

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この度、建築の現場用に漉いて貰っているが、こんな過程をへて二週間後に我社に届く。


小原さん

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