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勇気と感動の子ども松明

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 常磐(現滝町)には、鎌倉時代からの伝統文化でもある「鬼まつり」があります。天下泰平、五穀豊穣を祈る祭りです。

 この「鬼まつり」は暗闇の本堂の回廊を30数本の大松明が祖父面、祖母面、孫面と呼ばれる鬼を囲んで勇壮に舞う天下の奇祭と言われる火まつりです。
そして、最初に登場してくるのが「子ども松明」です。子ども達は、寒さと緊張で体が震えていますが、出番が近づくにつれて真剣な顔つきに代わってきます。白い手拭いを頭に被り、白襦袢一枚をまとい、右の回廊から正面へと、一歩ずつ前へ前へと松明を抱えて出てきます。観客は一瞬驚きます。あんな小さな子ども達が燃え盛る火の中から現れるのですから。その勇気たるもの大したものです。もちろん子ども達だけでは危ないので、父親が手引き役をしています。

 子ども達はこの「鬼まつり」を通して、地域の文化に共感し、両親への感謝の気持ちも深めます。この伝統行事は次の世代、また次の世代と受け継がれていきます。子ども達の「挑戦する勇気」に感動し、また「大松明の大迫力」にも感動する火まつりです。(詳しくは「滝山寺鬼まつり」で検索)

 話は変わりますがこの子ども達、実はほとんどが、私がコーチを務めるソフトボールチームの部員たちです。全員小学生ですが「鬼まつり」で度胸がついたのか、たま~に優勝旗を持ち帰ってきてくれます。でも、何と言っても一番嬉しいのは街中で「こんにちは!」と声を掛けられることですネ!


石川(則)さん

木棒(きぼう)のプレート

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1997年(19年前)から少年ソフトボールのコーチをしています。
子ども達はいつも「夢と希望」を持っています。
春が近づくと、私はその大切な夢を6年生の部員一人一人に、ヒノキの端材を使って、
電気ペンで文字を描き、穴をあけ、その穴に日頃使っているグローブの皮ひもを通して、
木棒(きぼう)のプレートを作っています。
そして「失敗してもいい、それを肥やしにせよ!」と一言添えて渡しています。


石川(則)さん
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