建材事業

不燃・準不燃木材について

今まで無垢木材を内装に使いたいと思っても、建築基準法上の問題から使用することができなかったものが、「ファイヤーレターデント防燃水」を木材に一定量注入することで、不燃・準不燃木材としてご利用いただけるようになりました。 注入後も木の香りが残り、材の持つ調湿作用もそのままで通常の無垢木材と全く見分けがつかないのが大きな特徴です。

不燃・準不燃木材の基本性能と品質

国土交通大臣認定の不燃・準不燃木材

不燃材料認定番号 不燃材料認定番号
NM-0750 NM-0917
準不燃材料認定番号
QM-0255

内装制限

建物内部で火災が発生した際に内装が激しく燃えて火災が広がったり、有毒なガスが発生したりして、内部にいる人間の避難を妨げることが無いように壁面と天井の仕上げ材を法律により規定するものです。

防火材料の定義

防火材料 仕様で規定されたもの 要求時間 用途・要求性能等
不燃材料
(法二条.九)
鉄鋼・アルミニウム・コンクリート
ガラス・モルタル・瓦等
(平12建告1400)
20分間 (1)燃焼しないこと

(2)防火上有害な変形、溶融、
亀裂その他の損傷を生じないこと

(3)避難上有害な煙、又は
ガスを生じないこと

準不燃材料
(令一条.五)
15mm以上木毛セメント板
9mm以上石膏ボード等
(平12建告1401)
10分間
難燃材料
(令一条.六)
5.5mm以上難燃合板
7mm以上石膏ボード等
(平12建告1402)
5分間

火災発生プロセス・防炎メカニズム

不燃・準不燃処理された木材は、250℃以上の高温になると吸熱分解反応を起こし、対象物の温度を発火温度以下に抑えます。さらに、この反応により対象物から発生する可燃性ガスの濃度を下げます。また、もう一つの燃焼の原因である空気中の酸素を遮蔽する効果も併せ持っています。

着火後1分
着火後1分
着火後2分
着火後2分
着火後10分
着火後10分
着火後20分
着火後20分

火災時に室内の可燃物から生じたガスが天井部分にたまり、一定の温度濃度に達した時に一気に引火し、爆発的燃焼を起こす現象をフラッシュオーバーといいます。火災が発生してフラッシュオーバーに至るまでの時間が避難の許容時間になります。 部屋の形状、内装材の種類、部屋の開放状況により異なりますが、火災発生後3~10分とされています。 火災に気付き通報しても、道路の混雑状況や消火栓までの距離などの条件で、消火活動開始まで早くて10分位はかかってしまうのが現状です。

木材加工歴60年の自社工場で一貫製造

愛知県の木材企業としてはじめて、不燃・準不燃木材の製造・販売を開始しました。不燃・準不燃木材の各種規格品の製造販売から、 オリジナルサイズの不燃・準不燃木材の製造まで、木材加工企業の知識を活かして幅広く対応いたします。


  • 人工乾燥機

  • 加圧注入機

  • モルダー加工機

VOC14物質に対応 人体や地球環境に優しい木材

不燃・準不燃木材製造時に使用する「ファイヤーレターデント防燃水」は、主成分がホウ酸系化合物でできており、 自然界に存在する安全で無機質な物質のみを使用しています。万一、火災になった場合でも完全無公害のノンハロゲン系薬液のため、 有害物質が発生するなどの問題はありませんし、またリサイクル時も木材として廃棄が可能です。

ファイヤーレターデント防燃水は厚生労働省指針値対象VOC14物質についても基準値をクリアしています。

試験項目 放散速度(μg/m2・h) 試験濃度(μg/m3 指針値
1日目 3日目 7日目 1日目 3日目 7日目
ホルムアルデヒド 1.3 0.7 0.7未満 6.7 4.6 3.9 100
アセトアルデヒド 5.9 3.2 2.5 29 18 14 48
トルエン 3.5 2.6 1.8 15 11 8.2 260
キシレン 0.9 0.5 0.4 3.7 2.4 2.8 870
パラジクロロベンゼン 0.3未満 0.3未満 0.3未満 1.0未満 1.0未満 1.7 240
スチレン 0.3未満 0.3未満 0.3未満 1.2 1.3 1.9 220
エチルベンゼン 0.7 0.4 0.3未満 3.4 2.5 2.2 3800
テトラデカン 11 6.5 4.9 46 32 23 330
フタル酸ジ-n-ブチル 0.3未満 0.3未満 0.6 1.0未満 1.5 3.4 220
フタル酸 0.5未満 0.5未満 0.5未満 2.5 2.0未満 2.8 120
ジ-2-エチルヘキシル

※厚生労働省 室内濃度指針値(参考)(μg/m3

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