陽と風のくらしだより「陽と風」を発刊しました。
住宅や木、そのほか生活に関する情報をお届けします。
まいふたつき刊(2ヶ月に1度程度)を予定しておりますので、
是非ご覧ください。
ご来場いただきました皆様、まことにありがとうございました。
2月5日・6日の2日間、岡崎市内で構造見学会が開催されました。
今回は5寸角の柱や、完成後には見られない家の構造部分、制振性のゴムパッキンやLow-Eガラスのデモなどご覧いただきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
12月4日・5日の2日間エコタウン桜井で「陽と風の家」完成見学会を開催。街びらき祭ということで、様々なイベントも行われ賑やかな見学会となりました。お天気にも恵まれ、2日間で700人を超える方々にご覧いただき、小さな子からお爺ちゃんお婆ちゃんまで、木のぬくもりを感じていただきました。
建て方が無事終わると上棟式です。魔よけのための幣束を立てて、四隅の柱にお酒を掛けて天地の神を拝みます。そして棟梁とともに工事の無事と竣工後も家が無事であることを祈願します。
上棟式の歴史も古く、平安時代に始まりました。当時は地鎮祭から上棟式までの間にもいくつかの儀式がありましたが、江戸時代になって上棟式だけが行われるようになりました。ときどき見かける餅撒きもこの上棟式の儀式の一部分で、土地の神様へのお供えや厄祓いいの意味があるようです。
木造住宅で建て方とは、主要な構造材を組み上げる工程を指します。多くの大工さんがクレーンを使って一気に上棟まで進みます。大きな事故につながる危険を伴う工程なだけに、現場は緊張した雰囲気です。お施主様にとっては、家が実際に出来上がってくるのを目の当たりできる、ワクワクするような工程でもあります。今回は構造材全てが地元産の三州桧を使っています。また、ほとんどの柱と梁が現しを兼ねているので、いつもに増して慎重に組み上げられました。
三州桧を使うのにはいくつか理由があります。まず、地元の気候風土に合った材料であること。木が育つ人工林が空気を浄化し、雨水を保水するなどして地域の自然環境を守ってくれていること。そしてその環境を健全に保つには、人が木を切り出し、手入れし続けることが大切なこと。また、無垢材を使うのは、接着材などの使用を控え住む人の身体への負担を軽減したいと考えているからです。
土台は地面に近いため湿気が貯まりやすい場所になります。桧は水に強く腐りにくい性質なので土台に使用しています。桧(作り)と聞くとなんだか高級な感じもしますが、他に土台に向いているといわれる栗・青森ヒバなどに比べると、桧の方が安いくらいです。
土台建ての技術は飛鳥時代には日本に入って来ていましたが庶民の住宅に普及し始めたのは18世紀の後半と言われています。それまで掘立柱建築が主流だったのは礎石建築や土台建建築よりも剛性が高かく強いと考えられるからです。地震災害が多い日本では、昔から住宅の強度や構造に関心が高く、耐振、免振、制振など今でも様々な考え方があります。
当社では、基礎と土台の間にゴム製のパッキングを挿み込み、日常的に発生する振動を吸収し家への負荷を減らしています。
木材には良い点がいろいろありますが、燃え易く、腐ったり虫に食べられたりするなどの弱点もあります。こうした弱点を少しでも補えれば、家はより長く使い続けられます。そのため仕口加工が終った時点で構造材全てに難燃処理を行います。
使われる薬品はホウ酸を主体とした化合物で自然界に存在する安全な物質からできており、VOC14種類については厚生労働省が定める指針値をクリアしています。ノンハロゲン系の物質なので、熱などによって有毒ガスを発生することもありません。
この薬品は木材を燃え難くするだけではなく、防蟻効果もあります。防蟻処理は地面から1mくらいの高さまでが一般的ですが、屋根裏からも侵入してくる外来の白蟻(アメリカカンザイシロアリ)による被害などを考えると、全ての構造材に防蟻処理をしていた方が安心です。
基礎は文字通り家のいしづえ(礎)です。基礎には家の全ての荷重が掛かってきます。それを支えて力を大地に伝える役目を果たします。
もともとは古い神社や仏閣に見られるような柱の下にある礎石がそのはじまりです。柱を礎石で支える形から、土台を礎石で支えるようになり、土台全体を支えるように板状の石などを敷き詰めるようになりました。
当社では120mm角の土台に対し、ベタ基礎の立ち上がりの幅は150mmを標準としています。
丈夫な基礎を作るには、コンクリートを打設後の養生が大切です。特に水分を十分に与えること。コンクリートは打設後の水和反応によって時間を掛けて硬化していくので、養生中、特に夏場は蒸発によって水分が不足するのを防ぐ必要があります。