木は育った山の気候、地質、陽の当たり方、植林の密度や枝打ちの状態、等々、いろんな要因によって品質が変わります。針葉樹は真直ぐだと思い勝ちですが、真直ぐな木は1本もありません。製材では微妙な丸太の曲がり具合を見て、柱や梁など用途に合わせて大まかに切り分けます。切り分けられた木材は必ず反ったり捻れたりします。乾燥する過程でそうした癖を出した後、再度製材して柱などの建材が出来上がります。しかし、施工後も木の持つ癖はなくなるわけではありません。それを見抜いて木の天地・裏表に合わせて使うことが木造住宅の大切です。ですから、家のどの部分にどのように使うのかを考えながら製材しています。